三重県にてリフォーム・リノベーションを承っております、林建築です。
リフォームとリノベーションは意味が似通っており、どちらも同じ意味として使っている方も多いかと思います。
しかし、方向性については異なる部分が多く、リフォーム業者に「リノベーションがしたいです」と言うと戸惑われるかもしれません。
今回はリフォーム、もしくはリノベーションをお考えの方に向けて、双方の違いとメリット・デメリットについてご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。
■ リフォームとリノベーションの違い
・リフォーム
リフォームの方向性は「マイナスをプラスにする」ことです。
古くなって使い勝手の悪いトイレを、新しくて便利なトイレに変えるなど、設備や内装・外装をより良いものに改善するのが目的といえます。
メンテナンスの意味合いが強く、設備のグレードを上げることも可能ですが、新築当時と同水準の生活を送れるようにするのが、リフォームです。
・リノベーション
リノベーションの方向性は「マイナスをプラスアルファにする」ことです。
古い建物に大きく手を入れて、新築時よりも価値のある建物にするのが目的といえます。
古民家などの古い建物には、今の建物にはない良さがあり、それを活かしながら住みやすい空間にできる、というのが最大の特徴でしょう。
■ リフォームのメリット・デメリット
【メリット】
・工期が短い
リフォームは基本として、工事期間が短く済みます。
規模や工事内容によってはさまざまですが、トイレの便器交換なら半日、キッチンのレイアウト変更なら長くても1か月と建替えに比べて短いです。
水回りのリフォームは、工事中お風呂に入れないなどの制約がかかることもありますが、あっても数日程度なので、ストレスは少ないでしょう。
・必要な分だけ工事できる
全体をリフォームする「フルリフォーム」もありますが、直してほしいところだけを選んでリフォームできるのもメリットでしょう。
予算に不安がある場合などは、グレードを抑えるなどの選択もあり、ダメージの少ない場所まで余計にお金をかけずに済みます。
たいていは住みながら工事ができるので、仮住まいを用意する必要もありません。
【デメリット】
・設計に制限がかかる
間取りを大きく変えるなどの変更は、構造上難しいこともあります。
間仕切り壁をつくるなどのリフォームはありますが、壁を大きく取り払ったり、お風呂場を移動したりなどは、リフォームにはあたらないでしょう。
大きな改装はリノベーションになりますが、この場合壁や床をすべて取り払って、配管がむき出しになっている状態まで解体する必要があります。
・劣化を見逃す可能性
リフォームは部分的に行うことから、ほかの場所の劣化を確認できないデメリットがあります。
たとえばキッチンの交換なら、壁と床を剥がして、下地の傷みを確認し、必要であれば補強工事を行えるでしょう。リフォームは劣化を確認できる貴重な機会といえます。
建物全体は築年数分、平等に劣化が進むため、リフォームをしない場所の劣化は見逃され続けるかもしれません。
■ どのような人におすすめ？
・費用を抑えたい
リフォームは費用を抑えられるのが特徴です。
リノベーションは大規模な工事になるため、どうしても費用がかかってしまいますが、リフォームは予算にあわせた計画も可能でしょう。
・生活に困らない機能を備えたい
リフォームは場所や規模を限定して行えるため、最低限生活に困らない機能が欲しいときにぴったりです。
水回りは、リフォームのなかでも需要の高い場所ですが、トイレとお風呂の2点セットなど、リフォームがお得になるセットパックもあります。
■ リノベーションのメリット・デメリット
【メリット】
・好きな内装、間取りにしやすい
リノベーションは、間取りを取り払って新しい空間をつくりだせるため、設計の自由度が高いです。
昔と今では生活スタイルが違うため、古い間取りが合わないことが多いです。たとえば、昔の家の間取りだと、応接を目的として廊下・和室が設けられているなど、今ではあまり必要ないものがあります。
もちろん、構造によっては工事が難しいこともありますが、理想の空間が手に入りやすいでしょう。
・新築よりも割安になる
家を買うときには、新築か中古かの二択があります。
この場合、中古物件を購入してリノベーションを行ったほうが、費用は少なく済むでしょう。
自治体によっては、空き家を購入した人にリノベーション費用を一部負担するなど、お得な制度を実施していることもあります。
また、中古物件は新築物件より良い立地に建っていることも少なくありません。
【デメリット】
・工期が長い
リノベーションは大規模な工事になるため、工期が長くなります。
元々住んでいた家をリノベーションする場合は、仮住まいを用意する必要があるほか、引っ越しと同じように荷物の運び出しなどを伴うでしょう。
入念なプランニングも必要なため、とくにお子さまがいるご家庭は、業者選びから施工完了まで忙しい日が続くかもしれません。
・耐震基準によっては費用が高額に
建物によっては耐震補強工事が必要になるため、費用が高額になる可能性があります。
1981年6月1日以降に建てられた建物は、新耐震基準が導入されているため、頑丈なつくりになっていますが、以前のものは耐震性があまりない状態かもしれません。
なお、令和6年能登半島地震で倒壊した建物は、新耐震基準を備えたものもあり、2021年からの度重なる地震によって強度が低下したとの見方があります。
地震の規模によっては、新耐震基準を満たしているから大丈夫、とも言い難いため、その点については留意が必要でしょう。
ABEMA TIMES「「新耐震基準」でも倒壊多数？ 背景に改築の程度と建物の疲労？命を守る補強とは」＞＞
■ どのような人におすすめ？
・新築の購入が難しい
新築物件は、注文住宅・分譲住宅などの選択があるものの、いずれも高価です。
現在は大工さんの数が少なくなって人件費が高くなり、資材費用も高騰しているため、昔に比べると新築の購入はハードルが高いでしょう。
中古物件のほうが手に入りやすく、リノベーションに対応できる業者も比較的多いため、リノベーションのほうがちょうどいいと感じる方は多いかもしれません。
・自分好みの間取り、内装にしたい
リノベーションでは費用を抑えつつ、好きな間取り、内装にできるのが魅力です。
狭い空間をつくって書斎にしたり、ネコちゃんのためのキャットウォークをつくったり、普通の家では叶わないようなことができるでしょう。
こだわりの空間をつくりたい方にぴったりです。
■ 三重県でのリフォーム・リノベーションは「林建築」にお任せください！
★ Before → After
林建築は、三重県にてリフォーム・リノベーションを承っております。
リフォームやリノベーションは、初めて行う方がほとんど。だからこそ、「うまくいくかな」と不安になってしまうことも多いです。
当方は、気になったときに施工の様子を見に来れるほか、写真を撮って進行の様子をお伝えするなど、お客様に寄り添ったサービスを行っております。
初めての方でも、安心してお任せくださいませ。
リフォーム・リノベーションのご相談、現地調査、お見積りのご依頼は、以下のメールフォーム・電話番号より受け付けております。
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電話番号：090-5102-5031
■ まとめ
リフォームは「マイナスをプラスにする」こと、リノベーションは「マイナスからプラスアルファの価値を加える」ことで、方向性がやや異なります。
費用面や設計面でそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらにしても施工業者と相談しながら、どのようなお家にしたいかを明確にしていくことで、理想のお家が手に入るでしょう。
